公的保険だけでは支援が足りないから使ってみたいけど…
「どこを選べばいいのか?」選びにくさを感じている方も多いのではないでしょうか。
介護現場歴13年以上の経験で、今回比較するすべてのサービスで、実際にヘルパーとして働いている私が、

“働く側の視点”でしか見えない内部の仕組みを、利用者がサービスを選ぶための判断材料として整理しました。
今回は、公式に出ているような料金体系・サービス内容・品質の話は出てきません。
・どうやって良いヘルパーを選別しているの?
・ヘルパーへの還元率が高い会社は?
・トラブルがあった時のサポートはどうしてる?
といった公式情報では決してわからない
少しマニアックな内容になっていますが、各社が「どこに力を入れているのか」「どんな人に向いているのか」が、はっきり見えるはずです。
サービスや料金を比較したい方はこちら⬇️

比較した項目
・採用ハードル・入口の設計の違い
・各社の研修設計
・サポート体制・トラブル時対応の違い
・応募方法から案件成立までの仕組み
・交通費・ユニフォームなどの「細部」の違い
・顧客層と現場の性質の違い
・お客様からお支払いいただいた料金の配分
最初に総評

イチロウ
・ITを活用し、相談から調整までの対応がスムーズ
・一定基準を満たした優良な介護士とマッチングされる仕組み
・柔軟さとサポート体制のバランスが取れた他にない優れたサービス
〈ヘルパー側〉
・業界内では破格の高時給でヘルパーはやりがいを感じる。
・お客様が企業にいくら払っているかを計算すると、介護士への還元率は一番高単価。
➡︎人数を広く集め、質を重視し、介護士の低賃金問題にも一石を投じている。
・携帯紛失時は原則アカウント停止・退会対応となるなど、個人情報管理ルールも厳しく教育されている。

クラウドケア

・短時間・スポットで使いやすい
・必要な時だけ人手を補いたい方向け
・介護だけでなく、訪問音楽・リハビリ・トラベルヘルパーなど他分野に専門性あり

ダスキン

・少人数のスタッフで訪問するので見知った顔にサポートしてもらえる
・家事や生活サポートを安定して任せやすい
・長期利用を想定した設計
・運営管理の安心感を重視したい方向け

ポピンズ

・接遇や守秘意識を重視した家庭向け
・品質やブランドを重視した利用に向いている

採用ハードル・入口設計の違い

ヘルパーになるにはどうすればなれるのか?
企業は「良いヘルパー」をどうやって選別しているのか?
マッチングの方法は?
クラウドケア/ダスキン/ポピンズ
この3社では、ヘルパーが「働きたい」と思ったら、運営会社や支店への訪問が必須となります。
※ポピンズのみ、対面とzoomをヘルパー側が選べる
面談が必須で、「人が人を見極める作業」を最初の入り口で設けています。
ここでの採用試験は設けられておらず、採用後に研修などで適性を見抜く、磨く作業を行います。
マッチングに関しては、運営側介入はあるものの、基本的には「行ける人が行く」スタイルです。
・クラウドケア→ヘルパーが案件に応募すると予約が確定する。
・ダスキン→各地域を担当する支店(ステーション)があり、支店の長が相性を考え、ヘルパーにこんな仕事があると打診する。
・ポピンズ→各地域を担当するマッチング担当者が相性を考え、ヘルパーにこんな仕事があると打診する。
イチロウ

ヘルパー登録は全てオンラインで可能。面接と試験(内容や方法は難易度がやや高め)があります。
試験は、ヘルパーの資質やコミュニケーション能力の可視化に活用されます。
「どんな人なのか」を客観的に把握しようとするイチロウ独自のスケールです。
イチロウ水野社長の「ヘルパー適正の見極めにかける情熱」イチロウ公式note⬇️

お客様からの依頼内容についても、難易度や特性を分解して細かく数値化されます。
依頼内容とヘルパーの情報とを掛け合わせて、最適な組み合わせを導き出すマッチングが行われています。
イチロウは対面での印象確認だけに頼らない形で、ミスマッチを減らす設計を進めています。
各社の研修設計

研修は必須なのか?
企業はヘルパーにどうなって欲しいのか?
イチロウ
介護の基礎に関してはeラーニングによる研修が準備されています。
介護士になるための専門学校で扱われるような内容で、受講は必須ではありません。
基本的な知識や判断力は登録時点で備わっている前提とし、学び方や深め方は本人の裁量に委ねられています。
それとは別でイチロウが力を入れているのは、
『ご家族様から「またお願いしたい」と言われる レポートの”一言”集』や
『外出サポートを安全に楽しむための事前準備』など、
現場に即したコツの紹介が随時更新されて、通知も届きます。

クラウドケア
登録後には、短時間の動画研修が用意されています。
内容は、法令やマナーなどの基礎的な説明が中心で、現場に出る前に必要な最低限の共通理解を揃えることを目的としたものです。
なお、研修動画については、後から自由に一覧で視聴できる形式ではなく、再度確認したい場合は運営に問い合わせを行い、視聴したい動画を指定することで閲覧が可能となる仕組みです。
また、「けあむすび」という介護専門メディアを運営しており、介護に関する最新情報や知識が掲載されていますが、内容は主に利用者向けのコンテンツとなっています。

ダスキン
研修量は比較的多く、企業の理念の徹底と、実務に即した内容が中心で、研修後には確認テストも行われます。
初級の研修を終えなければ登録できない仕組みになっており、運営側が一定の水準を担保したうえで現場につなげる設計です。(さすがダスキン初級はお掃除に関する研修が多かった)
5段階の級が準備されており、たくさんダスキンの技術を習得する方が時給が上がるシステムとなっています。

ポピンズ
研修は必須で、初めて仕事に入るまでに合計で310分超(5時間以上)の研修受講が求められます。
接遇やマナー、ルール(買い物してきたペットボトルは洗って拭いてから冷蔵庫にしまう、お客様宅のタオルで手を拭いてはいけない)など、事細かく定められており
研修後に確認テストがあり、クリアしなけれが働き始めることはできません。
その後も、必須の研修が随時準備され、運営や他のヘルパーと一緒に研修に参加します。

各企業の研修を大きく分けると、個人を軸にする考え方と、会社を軸にする考え方の2つに整理できます。
サポート体制・トラブル時対応の違い
ヘルパーと会社はどれくらい連携が取れている?
責任の所在は?

イチロウ
ヘルパーと運営の連絡手段は主にLINEで、必ず担当者の名前入りでメッセージが届きます。
問い合わせに対するレスポンスは基本的に速いです。
一度、すぐに返信がない事がありましたが、電話であればすぐに対応してもらえて、状況確認や調整が丁寧に行われたため、不満には感じませんでした。
常に、仕事中は電話がつながるように指示されており、「お客様が渋滞で到着が遅れそう」など緊急時には、運営からヘルパー個人の電話へ連絡が入ります。
また、先月発生した事故やトラブル件数のレポートがヘルパーに毎月共有され、特に注意すべき点については具体的な対応策まで示されます。
現場へ一人で向かう働き方でも、「一人で任せきり」ではなく、会社が継続的にサポートしてくれている安心感があります。
クラウドケア
ヘルパーと運営の連絡手段としてLINEや問い合わせメールはありますが、これは顧客用でありヘルパー専用ではありません。
そのため、個別の細かな対応や急ぎの対応には向かず、調整は電話対応になることが多いです。
ダスキン
担当支店(ステーション)への電話連絡とLINEが基本となります。
運営企業としての窓口が明確で、困ったことがあれば支店を通じて対応が進みます。
上記2社に比べるとヘルパー個人の責任が軽くなり、企業側の責任が重くなっています。
従来型の企業サポートに近く一定の安心感を重視した設計です。
ポピンズ
スタッフ専用のLINEが用意されており、個別相談もスムーズな上に、同じお客様を担当するスタッフ同士がつながるグループLINEもあります。
その中で細かな情報共有(申し送り)が行われるため、同じ質問を何度もお客様にする必要がなく、支援の方針も全員で揃えやすい仕組みです。
サポート体制から見える各社の立ち位置
サポート体制を見ると、各企業が
「どこまでを企業の責任として担うか」という考え方の違いが分かります。
ダスキンやポピンズは、企業が前面に立って現場を支えます。
クラウドケアは、個人同士をつなぐ仕組みを軸に、運営面を会社が整えます。
イチロウは、自由度の高い働き方を前提にしながら、現場の不安には企業が深く関与する設計を採用しています。
この姿勢は、従来の保険外サービスでは稀であった「自由度とサポートの両立」を実現していると言えます。
私個人の見解では、イチロウは
「高価でこだわり抜いた商品」でも
「安価で無難な商品」でもなく、
「安価でありながらこだわりが詰まった商品」であると感じています。
応募から案件成立まで
案件が成立する過程は?
どうやって家にくるヘルパーが選別されているのか?
質は担保されるのか?
イチロウ
ヘルパー専用アプリを使って案件に応募します。
応募すれば必ず成立するわけではなく、
依頼内容とヘルパー側の適正条件や状況を踏まえて100%運営側が調整介入を行います。

クラウドケア
公式サイト内のヘルパー用ページにログインし、掲載されている案件に、直接応募する仕組みです。
応募は早いもの順で、必要な人数が揃うと案件が成立します。
企業はマッチングの場を提供しているのみの状態です。
一人の依頼者が複数枠を出している場合、必要人数が集まらなければその案件自体が成立しないため、仕事を希望するヘルパーが同じ依頼者の複数枠をまとめて埋めようとする動きが活発になります。


案件が成立すると、「はじめまして」の挨拶をヘルパー側から依頼者に送るルールです。
そこから依頼者とヘルパーは個別にやり取りを進められます。

このように、成立後は個人間で細かな打ち合わせができる点は、クラウドならではの特徴と言えます。
⚫︎イチロウは「応募後に運営が精査して決定する」
⚫︎クラウドケアは「応募が集まって案件が成立する」
どちらも運営が管理に入りますが、どの段階で運営が判断するかに違いがあります。
ダスキン
初回から数回(3回程度)は、お客様の契約時に対応した支店の社員がヘルパーに同行します。
すでにお客様と顔なじみの担当者が同席するため、現場での引き継ぎや説明も比較的丁寧に行われます。
運営が間に入ることで安心感はありますが、働き方の自由度はやや限定されます。
定期利用を前提としているため、「毎週◯曜日の◯時」といった決まったスケジュールで安定しているのが特徴です。
ポピンズ
登録はクラウドワークスを経由して行われます。
仕事を始める前に、健康診断書や身元保証書の提出(他3社にはない書類)が必要となります。
初回の訪問には社員が同行、ヘルパーもジャケット着用が基本となっています。
ポピンズもダスキンと同様で仕事を覚えるまでは担当者が一緒について、お客様からの説明が最低限で済むように設計されています。
「早く現場に入れること」を重視した設計と、
「準備や確認を重ねてから丁寧に現場につなぐ」設計に分類できます。
交通費・ユニフォームなどの「細部」の違い
イチロウ
移動手段は特に指定がない。
お客様に、ご自宅に駐車できるスペースが確保できるかを確認していてヘルパーに共有されます。
ユニフォームはデポジット制となっており、返却すれば費用は戻る仕組みです。
私も初回に1,800円のデポジット料金を差し引かれました。
ちなみに100件のお仕事をこなすともう一枚ポロシャツがもらえます。
クラウドケア
ユニフォームはありません。
移動手段は公共交通機関の利用が基本となりますが、こちらもお客様に駐車スペース並びに駐輪スペースの有無を確認していますので、ルールでは公共交通機関でも実際の運用では、柔軟性があるのかもしれません。
ダスキン
ダスキンは、ユニフォームや業務に必要な備品(カバン・室内履き・マスクケースなど)を企業側が支給し、夏服・冬服も完備されています。
身だしなみや持ち物まで統一されており、企業サービスとしての色合いが強い点が特徴です。
交通費は公式では770円とされていますが、実際は実費支給となり、近距離では少額、770円を超える場合も支払われます。
また、1地域1支店のフランチャイズ制を採用しているため、担当エリアが明確で、遠方への移動が発生しにくい仕組みです。
ポピンズ
ポピンズから支給される備品は、基本的にエプロンのみです。
訪問時の身だしなみについては、初回挨拶時のジャケット着用など企業側の指定があります。
カバンや室内履きも機能面での基準は示されていますが、いずれも私物を使用するため、必要に応じて自費で用意する形になります。
交通費は実費請求が可能ですが、自宅からのバス利用については、片道5km以内は請求対象外とされています。
顧客層と現場の性質の違い
どんなお客さんが使っているの?(個人の感想)
どんな使い方をしているの?
イチロウ
利用者は一般家庭が中心で、
高齢者介護が多く、障害分野の依頼も一定数あります。
生活全般に関わる支援もありますが最も介護寄りだと感じました。
クラウドケア
比較的若い利用者層や、障害分野まで幅広い方に利用されています。
1時間で利用される方も多く、気軽さが重視されていると感じました。
※クラウドケアで埋まらなかった依頼を、イチロウで埋めている。またはその逆のお客様もいらっしゃいました。
ダスキン
利用者は富裕層寄りです。
介護そのものよりも、家事や生活サポートの比重が高いケースが多く見られます。
決められた範囲の業務を丁寧に行う現場が多く、役割が比較的はっきりしています。
定期的に利用されている方なので「今回は30分だけ」など融通がきくのがメリットだと感じました。
ポピンズ
利用者は超富裕層や著名人が含まれるケースもあります。
介護技術や接遇意識の高さに加え、現場で知り得た情報を外部に出さないという高い守秘意識が重視される現場です。
内容の大小や伝え方にかかわらず、業務中に知ったことは家族を含めて口外しないよう、徹底した教育が行われています。
お客様からいただいた料金の分配
昼間に利用した場合の、お客様の支払い金額と、ヘルパーの報酬から計算した各社の配分。
イチロウ
会社側:約38%
ヘルパー側:約62%
クラウドケア
お客様が1ヶ月に何時間利用するかで支払額は変わるが、ヘルパーの給与は変わらないため記述は変動式
会社側:約36〜56%
ヘルパー側:約64〜44%
ダスキン
会社側:約75%
ヘルパー側:約25%
ポピンズ
会社側:約63%
ヘルパー側:約37%

もちろん単純に「会社の取り分が多い・少ない」だけでは何も判断できません。
店舗を構えたり、
スタッフを育成したり、
ヘルパーへの支給品や研修体制を整えたりするには、大きな運営コストがかかります。
また、
24時間の電話対応や、
急なトラブル対応、
担当者による情報管理なども、
会社側の人件費によって支えられています。
会社側の取り分から、
・運営スタッフの給与
・採用費
・研修費
・システム維持費
・事務所費用
などを支払っているため、
各社それぞれ違う形でサービスを維持していることが見えてきました。
まとめ
「今すぐ来てほしい」「通院の付き添いだけお願いしたい」といったスポット利用なら、イチロウやクラウドケアのようなマッチング型サービスがおすすめです。
長く信頼関係を築きながら、できるだけ同じスタッフに継続して来てもらいたい場合は、ダスキンやポピンズのようなサービスが向いています。
サービスによって特徴や相性は異なるため、気になる会社があれば複数社に無料相談をして比較してみると、自分や家族に合ったサービスを見つけやすくなります。
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