介護保険外サービスとは?
簡単に言うと
⚫︎国の制度では『できないこと』と
⚫︎国の制度では『足りないこと』を
補う仕組みのことです。
①介護保険で対応できない部分とは

➡︎まだ認定がないうちから介護は始まっています。
➡︎介護事業所は平日昼間の業務が基本です。
旅行やお墓参りの付き添い
➡︎介護保険は「暮らすため」の支援が中心。「楽しむため」の外出まではカバーできません。
➡︎介護保険では制度上「電球の交換」すらできない場合があります。
➡︎直接本人に関わることしか制度は利用できません。
② 介護保険で足りない部分とは

公的介護保険の支給限度額を使い切ってしまった場合です。
介護保険には人それぞれに、介護度や収入に合わせた月ごとの支給限度額が決められています。
その範囲でやりくりしても足りない部分は、家族が担ったり、本人に我慢してもらったりすることも。
そんなとき、保険外サービスなら全額自己負担にはなりますが、必要な時間に、必要な支援を追加できます。

介護保険限界の例
こんな経験はありませんか?
「同居家族がいて家事支援が受けられないから結局家族がやっている」

「30分など短い時間ではなく、もっと長い時間、そばにいてほしい」

「家族自身が疲弊していて休めていない。介護離職の文字が浮かぶ」

このような、制度の隙間に落ちてしまう切実な悩みをカバーするのが「保険外サービス」の役割です。
制度の枠に縛られないからこそ、サポートの範囲は驚くほど広く、使いこなせば生活の質は劇的に向上します。
介護保険外にできること
5つのお悩み別に分類すると
・家事支援
・身体介護
・外出、旅行
・運動系
・理美容系
に分かれます。

① 家事・生活支援 ▶︎暮らしを整えたい

家事代行(掃除・料理)、宅食、買い物代行、ペットの世話などの家事支援。
保険外サービスの中で、もっとも身近で利用者が多いのがこのカテゴリーです。
「食事」に関するサービスは、【手軽な宅食】と、
冷蔵庫の余り物の整理や郵便物の仕分け、買い物への同行など、一枠の時間内で複数の困りごとをまとめて解決できる【家事支援】の2つに大きく分かれます。
家事支援に関しては、体に触れる支援ではないので「介護士」の資格がなくてもできることから、依頼できるところがたくさんあります。
| 分類 | 依頼先 | 特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|---|
| 民間企業 | 大手家事代行会社 (ベアーズ・ダスキン等) | スタッフ教育が充実。 料理・掃除・買い物などを自由に組み合わせられる。 | 3,000円〜5,000円 /時間 |
| 民間企業 | 自費介護サービス (イチロウ・クラウドケア等) | 介護経験のあるヘルパーを探せる。 家事と介護の両方を頼める。 | 3,000円〜4,000円 /時間 |
| 公的な団体 | シルバー人材センター | 地域の高齢者(会員)が訪問。 料金が安く、掃除や買い物などに向いている。 | 1,000円〜1,500円 /時間 |
| 公的な団体 | 市町村の独自事業 | 自治体が窓口。 安価だが、対象者や利用条件がある。 | 500円〜2,000円 /回 |
| 非営利・地域 | NPO法人・ボランティア | 地域住民の助け合いが中心。 安価で、細かな困りごとにも対応。 | 1,000円前後 /時間 |
| 非営利・地域 | 社会福祉協議会 | 見守りや相談にも対応。 地域での暮らしを幅広く支える。 | 1,000円〜2,000円 /時間 |
選び方のポイントはシンプルで、
安さを取るか、柔軟さ・スピードを取るか 。
公的・地域のサービスは安いですが、条件や回数に制限があり、今すぐは使えないこともあります。
民間サービスは、すぐ来てくれる・内容も自由。ただし、その分費用は上がる。
つまり“一つで完結”ではなく、組み合わせて使うことが賢い使い方です。
② 身体介護・専門ケア ▶︎介護を手伝ってほしい

公的保険の訪問介護では、30分・45分といった限られた時間内での支援が基本ですが、保険外サービスであればより柔軟な対応が可能です。
シルバー人材センターやボランティアなどの公的・地域サービスは、掃除や買い物といった生活支援が中心で、身体介護には対応できないことがほとんどです。
身体介護をしっかり任せられるのは、現状では民間の介護保険外サービスが主流となっています。
自費訪問介護の大手5社の比較表
| クラウドケア | イチロウ | ニチイ | ダスキン | ポピンズ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 最低利用料 (交通費・税込) | 1時間 4,180円〜 | 2時間 8,470円〜 | 1時間 7,480円〜 | 2時間 11,770円〜 | 3時間 23,100円〜 |
| 1時間換算 | 4,180円/1時間 | 4,235円/1時間 | 7,480円/1時間 | 5,885円/1時間 | 7,700円/1時間 |
| 最短対応 | 1時間 | 5分 | 4日から エリアにより 7~10日かかる 場合も | 事前面談 当日も可能 | 調整制 |
| 対応エリア | 7都県 | 8都府県 | 39都道府県 | 23都道府県 | 9都府県+1市 |
◾️民間の支援の比較検討にはこちらがおすすめです ⬇️

◾️看取りケア
在宅介護の中でも“看取りケア”は、医療や公的サービスだけでは支えきれないことが多いです。
公的な支援は昼間の限られた時間での訪問が基本で、それ以外の時間は、ご家族が吸引などの手技を覚えて対応するケースもあります。

これを24時間続けることは、家族にとって大きな負担です。
こうした空白の時間を補う選択肢のひとつが、介護保険外(自費)の看護サービスです。
| アラジンケア | イチロウナース | プライベートナース | 日本 プライベート看護 | |
|---|---|---|---|---|
| 料金/時間 (税込) | 5,500円〜 | 6,600円〜 | 7,150円〜 | 7,700円〜 |
| 最低利用時間 | 4時間から | 2時間から | 4時間から | 4時間から |
| サービス開始 | 最短2日 | 最短当日 | 3〜5日 (毎日依頼の場合は2〜3週間) | 7日程度 |
| 提供サービス | 家事支援から 医療行為まで トータルで支援 | 家事支援から 医療行為まで トータルで支援 | 基本は医療処置と 排泄介助 | 家事支援から 医療行為まで トータルで支援 |
| 派遣看護師の 特徴 | 病棟勤務経験が 3年以上 | 病棟や訪問看護経験が平均13年以上 | 病棟勤務経験が 3年以上 | 病棟勤務経験が 3年以上 |
コスパ一番はイチロウナース ⬇️

③ 趣味・外出・旅行 ▶︎出かけるのを手伝ってほしい

近所の散歩や買い物、友人の家を訪ねるなどの外出は、ごく普通の暮らしを支える大切な行為です。
「買い物」を例に挙げると、公的保険では「日常生活に必要最低限の品物を、自宅から一番近い店で買う」という厳しいルールがあります。
一方で介護保険外サービスであれば、行き先はもちろん、どれだけ寄り道をして楽しんでも自由です。

外出を手伝ってくれる介護保険外サービスには、
・介護タクシー
・トラベルヘルパー(旅行同行)
・冠婚葬祭の付き添いなどなんでも自由に頼める民間の自費ヘルパー
などが挙げられます。

④ 運動・リハビリ ▶︎機能や健康を維持したい

◾️ 機能回復のためのリハビリ
公的保険(介護保険・医療保険)によるリハビリには、利用できる「期間」や「回数」、「1回あたりの時間」に厳格な制限があります。
病院でのリハビリは発症からの期限が決まっていて、期限を過ぎると「まだ続けたい」と願っても終了せざるを得ないのが現状です。
保険外サービスであれば、納得がいくまで自分のペースで機能維持や向上に取り組むことができます。
| 分類 | 依頼先の種類 | 主な役割・特徴 | 料金目安 |
| 専門訪問 | クラウドケア等 | 国家資格者が自宅を訪問。 通院が難しい方でも、 住み慣れた環境で本格的なリハビリが可能。 | 10,000円〜15,000円/回 |
| 施設通所 | 自費リハビリ施設 | 専用機器を使った集中指導。 麻痺や筋力の改善を徹底サポート。 | 15,000円〜25,000円/回 |
| 個別指導 | パーソナル トレーニング | 身体機能の維持・予防。 高齢者向けの筋力アップやストレッチに特化。 | 5,000円〜12,000円/回 |
| 公的・地域 | 自治体の予防教室 | 市区町村が主催。 安価で仲間づくりも兼ねた軽い運動がメイン。 | 無料〜1,000円程度 |
自費リハビリの料金は「60分で1万円〜2万円前後」が一般的な相場です。
通所(施設に通う)か訪問か、あるいは数回分がセットになったコースパックの有無などによっても料金幅が変わるため、事前の確認がおすすめです。
⑤ 美容・身だしなみ ▶︎いつまでも自分らしく美しくいたい

◾️訪問理美容
訪問理美容は、大手企業による全国展開というよりも、地域に密着した個人事業主や、地元の小さなサロンが活動しているケースがほとんどです。
介護や福祉の知識(訪問理容師・美容師の認定資格など)を持つプロが、自宅の椅子や車椅子に座ったまま、あるいは寝たきりの状態でも安全にカットやシャンプーができるよう工夫を凝らしてくれます。
訪問理美容には、自治体が発行する「福祉理美容券」などの補助制度が用意されている場合があります。

これは「要介護3以上」や「外出困難な高齢者」といった条件を満たせば、出張費やカット代の補助を受けられる仕組みです。
公的支援でカバーできるのは多くの場合「基本的なカット」のみに限定されます。
◾️ネイル
・ハンドケアのみ(爪磨き・整え): 2,000円〜3,000円前後
・カラーリング(マニキュア)・アート込み: 3,000円〜5,000円前後
・ハンドマッサージの追加: +500円〜1,000円程度
福祉ネイルは個人で活動しているネイリストも多いため、料金体系は地域や事業者によって幅があります。
知ってお得!「保険外サービス」の賢い探し方・4つのルート
ルート1:生命保険・医療保険の「付帯サービス」をまず確認

意外と知られていないのが、現在加入している生命保険や医療保険に「生活支援サービス」が無料で付帯しているケースです。
これらは保険金とは別に、加入者向けの特典として用意されているものですが、見落とされがちな非常に便利なサポートです。
活用できる具体的なサポート例
・入院中のサポート: 留守宅の家事代行や、入院中に必要な身の回りの世話。
・退院直後のケア: 退院後の自宅での付き添い、定期的な見守り訪問。
・日常生活の支援: 掃除、洗濯、買い物代行など、家族の負担を直接減らすお手伝い。
本来なら全額自己負担(自費)となるような以下のサービスが、回数制限などはありますが、一定範囲内で利用できることがあります。一度確認してみましょう。
ルート2:自治体が提供する独自サービス(最も低コスト)

家事支援の項目でも触れましたが、市区町村が独自に運営している「公的な介護保険外サービス」は、まず最初に検討したいルートです。
これらは「地域支援事業」などの公費(税金)を財源として運営されているため、他のどのサービスよりも自己負担が低く抑えられているのが最大の特徴です。
支援内容は掃除、洗濯、ゴミ出し、買い物といった、日常の「軽い困りごと」に対する生活援助が中心です。
・料金目安: 1回(1時間程度)300円〜800円前後。
自治体により差はありますが、非常に安価に利用できます。
・利用時間: 基本的には平日の日中のみとなるケースが一般的です。
「プロのヘルパーを長時間雇うほどではないけれど、ちょっとした手助けが欲しい」という場合に最適です。
ただし、利用には「一人暮らしであること」や「一定の年齢以上」といった細かな条件があります。
ルート3:社会福祉協議会(社協)の有償ボランティア

地域住民がサポーターとなり、困りごとを助け合う「有償ボランティア」も有力な選択肢です。
専門業者よりも費用を抑えつつ、地域密着の温かいサポートが受けられます。
・支援内容: 掃除、洗濯、買い物などの「生活援助」が中心で、身体介助などの介護行為は行えません。
・料金目安: 30分あたり500円〜1,000円前後(自治体サービスよりはやや高めですが、民間より安価です)。
・特徴: 近隣住民が訪問するため、単身高齢者の方との相性が良く、「地域で支える最小単位の保険外サービス」として親しまれています。
ルート4:介護事業所が行う「保険外の追加サービス」

(訪問介護・デイサービスの延長など)
介護保険サービスの前後や枠外を、同じ事業所が自費で補える仕組みで、混合介護とも呼ばれます。

訪問介護の前後に家事支援や追加介助を行ったり、デイサービスの延長やお泊まりを組み合わせたりする形は、介護保険外サービスとして活用しやすい例です。
厚生労働省も、契約と料金を分ければ保険サービスとの併用が可能と示しており、「同じスタッフに続けて関わってほしい」というニーズにも対応できます。
そのため、介護保険と最もシームレスに併用できる保険外サービスと言えるでしょう。
民間専門業者・マッチングサイト(高品質・迅速)
これまでの4ルートでは解決しきれなかった「細かな要望」や「急ぎの依頼」に対し、最も自由度が高く、柔軟に応えてくれるのが民間の専門業者やマッチングサイトです。
「介護保険ではできないこと」のほとんどをカバーでき、ほしい時にすぐ頼める。
まさに保険外サービスの最強ツールといえます。
サービスの主な特徴
・圧倒的なカバー範囲: できないことがほとんどない。
・高い柔軟性とスピード: 「今日これから来てほしい」「明日の冠婚葬祭に付き添ってほしい」といった、自治体やボランティアでは難しい急な依頼や24時間・365日の対応が期待できます。
・オーダーメイドのケア: 本人や家族の希望に合わせて、必要な支援を自由に組み立てることができます。
保険外サービスでもできないことってなに?をまとめました ⬇️

まとめ
介護保険外サービスについて調べてみると、民間企業だけでなく、自治体や地域団体、NPOなど、いろいろな支えがあることがわかります。
中でも民間のサービスは、料金はかかりますが、時間やお願いできることの自由度が高いのが大きな特徴です。
介護については「できるだけ家族で」と考える方も多いのが現実ですが、
家族にも自分の時間がありますし、介護はいつまで続くかもわかりません。
だからこそ、介護保険だけで頑張る、家族だけで頑張る、と決めなくてもいい。
介護保険、地域の支援、民間の保険外サービス。
使えるものを上手に組み合わせながら、本人にも家族にも無理のない介護の形をつくっていくことが大切だと思います。


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