介護保険外サービスとは、
① 介護保険で対応できない部分 と
② 介護保険だけでは足りない部分
この二つを補うための仕組みです。
介護保険には細かい基準があり、
どうしても対応できない領域が生まれます。
その“外側”をカバーするのが保険外サービスで、
制度に縛られない分、サポートできる範囲が広いことが特徴です。

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。介護保険外とは
①介護保険で対応できない部分とは?

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。介護保険でできないこと
・介護認定前の支援
・夜間・深夜の見守り
・外出同行(娯楽目的を含む)
・旅行やお墓参りの付き添い
・大掃除や庭の手入れ
・ペットの世話 など
これらは制度の対象外となるため、
保険外サービス(自費サービス)でのみ対応ができます。
② 介護保険で足りない場合の追加分

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。介護保険で足りない部分
介護保険には月ごとの 支給限度額 があり、
決められた範囲(図の赤系の保険適応部分)を使い切ると、それ以降は、すべて(図のみどり系の部分)自費になります。
例:
・生活援助を月2回利用して限度額に到達
・通所サービスをもう1日増やしたい
・見守りをもっと増やしたい
制度として対象であっても、限度額を超えた分は保険外=自費 になります。
介護保険外サービスの6つの種類
保険外といっても、一つの形ではありません。
提供元や目的に応じて 6つに分類 できます。

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。介護保険外6つの体系
・自治体サービス(最安)
・社協(次に安い)
・介護事業所の保険外(保険と併用しやすい)
・民間企業(柔軟性・幅広さ No.1)
・生命・医療保険の付帯(知られざる資源)
・施設の保険外オプション(入居後の追加)
ここを理解すると、「自分の地域には何があるのか」「何を比較すれば良いのか」が一気に整理されます。
順に説明していきます。
🟣自治体が提供するサービス(市区町村独自)
自治体が独自に行う “公的な介護保険外サービス”
軽度の生活支援を 最も安い価格 で利用できます。
これらは
・税金(公費)
・地域支援事業(介護保険財源の一部)
を使って運営されることが多く、
自己負担が非常に低く抑えられる のが特徴です。
説明:
・掃除・洗濯・ゴミ出し・買い物などの生活援助
・料金目安:1回300〜800円(自治体により差があります)
・見守りや外出支援を設けている自治体もある
・平日の日中のみが基本
・例:江戸川区の「家事援助型ヘルパー」など
→ “軽い困りごと” に最初に選ばれやすい公的な保険外資源。
🔵社会福祉協議会(社協)の有償ボランティア
地域住民が担う、
費用が抑えられる保険外サービス です。
説明:
・30分500〜1,000円前後(自治体サービスよりやや高い)
・掃除・洗濯・買い物など生活援助が中心
・介護行為は行えない
・地域密着で単身高齢者との相性が良い
→ “地域で支える最小単位の保険外” として利用されやすい。
提供団体により価格は異なります。
🟡介護事業所が行う「保険外の追加サービス」

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。混合介護とは
(訪問介護・デイサービスの延長など)
介護保険サービスの前後や枠外を、
同じ事業所が自費で補える仕組みです。
混合介護とも呼ばれます。

説明:
・訪問介護の延長(前後の家事支援や追加介助)
・デイサービスのお泊まりや延長利用
・保険と保険外を契約・料金で分ければ提供可能(厚労省が明記)
・“同じスタッフで続けてほしい” ニーズに対応
→ 保険サービスと最もシームレスに併用できる保険外。
🔴民間企業の保険外サービス(イチロウ・ダスキン等)

※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。民間の保険外は自由度が魅力
もっとも柔軟で、対応の幅が広い領域
民間サービスは、
“介護保険の外側”の大部分を実質的に支えている存在 です。
よく利用されるケース
急なケガ・急な退院
介護認定がまだでも、その日から利用可能。
トイレ介助や移動の手伝いなど「今日必要」に応えやすい。
介護者の不調
家族が腰痛・発熱で動けない…そんな“数日間だけ”のサポートもOK。
人見知りが強い方への対応
マンツーマン対応で、同じスタッフに来てもらえば
少しずつ安心して関係を築ける。
通院の付き添い
介護保険ヘルパーは病院内は不可。
民間なら、家の出発 → 診察の付き添い → 会計 → 帰宅まですべて一貫対応。延長も自由。
デイサービスの“送り出しだけ”
最短1時間から依頼できるため、
起床補助〜身支度〜送り出しまでの“朝だけ”などにも対応。
終わり時間が読めない外出
ショッピング・趣味・イベントなど、
延長OKで“本人がやりたいこと”に合わせて柔軟にサポート。
家族分の家事も依頼できる
介護保険では本人分だけ。
民間なら
・家族分の調理
・大掃除、遺品整理
・庭の手入れ
・郵便物の整理
など家全体をまとめて対応できる。
結婚式や外出イベントの同伴
付き添い・トイレ介助・移動サポートをまるごと依頼可能。
家族に負担をかけず参加できる。
24時間介護にも対応
施設ではなく、自宅での手厚いケアを続けたいご家庭に。
認知症対応が可能
認知症を学んだスタッフを指名できるサービスもあり、行動・心理症状のサポートがしやすい。
スマホ操作などの“ちょっとした困りごと”
孫とzoomをするから操作を手伝って。など制度外の細かいサポートも柔軟に依頼できる。
- 夜間・早朝・直前など 予約の自由度が高い
- 外出同行(娯楽・墓参り・イベント)も可能
- 生活支援〜身体介護 まで幅広い
- 家族分の家事や長時間対応もできる
- 料金は公的系より高めだが、柔軟性は圧倒的
→民間サービスは在宅介護の不足部分を丸ごと補える非常に広い領域です。
自由度の高いサービスではありますが、どうしても依頼できないこともあるので気になる方は ⬇️

⚪️生命保険・医療保険に付帯する生活支援サービス
加入しているだけで、
“実は使える保険外サービス” が付いているケースがあります。
説明:
・入院中の家事代行
・退院後の付き添い、見守り
・生活支援(掃除・買い物など)
→ これらはすべて 本来は自費領域 のサービス
家族の負担軽減に使えるサポートですが見落としやすいので注意。
🟢 介護施設の保険外サービス ※必須になることが多い
多くの施設では、
通院付き添い・外出同行・個別見守りなどの
個別サポートは保険内では対応できず、保険外になります。

さらに、そもそも保険外サービスを提供していない施設もあります。
その場合は、家族が動くか、外部の保険外サービスを
自分で手配する必要があります。
説明:
・施設は人員配置の都合上、個別対応が難しい
・保険外サービスの有無は施設ごとに違う
・用意がない施設では、家族か外部サービスが必須

24時間365日サービス提供・スマホだけで登録完了。
「今困った」に応えてくれる保険外サービス イチロウの基本説明 ⬇️

国も“保険外サービス”を後押しています
国の資料(経産省・厚労省)では、
「介護保険だけでは今後のニーズに対応しきれない」と明確に指摘されています。

【画像の使用について】 この画像は、自由に引用・転載いただけます。 ブログやSNSでの解説、社内研修の資料などにご活用ください。
※引用の際は、出典として本記事へのリンクを貼っていただけますようお願いいたします。国が考える介護保険外サービス必要量
特に経産省は、
・働く家族介護者の負担軽減
・夜間・急な困りごとへの対応
・地域での多様なサービス確保
といった理由から、民間を含む“保険外サービス”の活用を強く促しています。
ケアマネさんとの連携は必須
ただし「丸投げ」はできません。
介護保険外サービスは、ケアマネジャーとの連携があれば、とても使いやすくなります。
ただし、重要なポイントがひとつ。
▶ ケアマネさんは特定の事業者を勧められません
ケアマネさんは法的な中立性のため、比較検討して選ぶのは利用する側ということです。
・どんな保険外サービスがあるのか
・どの会社がどの領域に強いのか
・料金はどれくらいか
を利用者側が知っておく必要があります。
知らないまま丸投げすると、
「本当はもっと合うサービスがあったのに…」
という“情報格差の後悔”が起きやすいからです。
だからこそ、比較しやすい情報が必要です
保険外サービスは、対応地域や料金体系はもちろん、予約の柔軟性や細かなシステムなど会社によってサービスには大きな差があります。
しかし、ネット上では情報がバラバラで、
ケアマネさんでさえ全体を把握しきれない領域になっています。
国の考え方に沿った視点で、
主要4社を公式情報をもとに比較できるランキング形式にまとめました ⬇️こちらもご覧ください。

ヘルパー目線で内部まで深掘りしたいマニアック比較はこちら ⬇️

まとめ
介護保険外サービスは、
① 介護保険でできない部分 と
② 介護保険だけでは足りない部分
を補うための仕組みです。
<保険外サービスの6つの種類>
- 自治体の保険外サービス
- 社協の有償ボランティア
- 介護事業所の保険外(訪問・デイなどの延長)
- 民間企業のサービス(柔軟性が高い)
- 生命・医療保険の付帯サービス
- 施設の保険外オプション
保険外サービスは種類ごとに役割が違います。
特徴を知っておくと、自分に合った選択がしやすくなります。状況に合わせて、うまく組み合わせていきましょう。

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