【冬の介護家庭に潜む危険】低温やけどとは?症状・原因・処置・予防法まで徹底解説|閲覧注意⚠️やけど画像あり

高齢になると寒がる人、多いですよね。
冬の介護家庭で活躍する「湯たんぽ」「カイロ」「電気毛布」。
これらは便利な一方で、知らないうちに大きな事故を招く可能性があります。
その代表例が 低温やけど。
「やけど」と聞くと、熱湯や火に触れてすぐに皮膚が赤くなるイメージが強いですが低温やけどは 44〜50℃程度の熱でも数時間触れ続けるだけで重症化 します。
今回は、低温やけどとは何か、その症状や処置、介護家庭でできる予防法までを詳しく解説します。
低温やけどとは?
低温やけどとは、
比較的低い温度(44〜50℃程度) に長時間皮膚が触れることで発生するやけどです。
高温のやけどと違い、
瞬時に激しい痛みを伴わないため、
気づかないうちに皮膚の奥深くまで損傷が進むのが特徴です。
⚫︎「熱い!」と感じにくい
⚫︎表面は赤み程度でも、奥では壊死が進行している可能性がある
⚫︎時間が経ってから水ぶくれや潰瘍が出現する
このように、外見からは軽く見えても
実際には重症化している場合が多く、
発見が遅れて治療が長期化するケースが少なくありません。
消費者庁には、65歳以上の高齢者が不注意や暖房器具の誤使用によってやけどを負ったという事故情報が、平成27年度の1年間で338件寄せられています。
そのうち56件(16.6%)は入院治療を要し
さらに死亡に至った事例も2件報告されています。
熱傷事故は特に冬場の12月~2月に多発しており、これからの季節は一層の注意が必要です。
低温やけどは何度で起こるのか?
低温やけどは 何度で起こるか ということがよく話題になります。
消費者庁のデータによると
- 44℃:約6時間で発生
- 46℃:約30分〜1時間で発生
- 50℃:数分で発生
このように「じんわり温かい」と感じる程度の温度でも、長時間接触すれば皮膚の奥を深く損傷します。
特に高齢者や介護が必要な方は皮膚が薄く、感覚も鈍いため、さらに短時間で症状が進行する場合も考えられます。
低温やけどの症状
低温やけどの症状は見た目と損傷の深さが一致しない点に注意が必要です。
Ⅰ度=赤くなっている
Ⅱ度=水ぶくれ
Ⅲ度=壊死
医療現場で広く使われている 熱傷深度の基本的な定義としては
- Ⅰ度熱傷:皮膚が赤くなり、軽い痛みやかゆみ
- Ⅱ度熱傷:水ぶくれができ、強い痛みを伴う
- Ⅲ度熱傷:皮膚が白や黒に変色し、壊死して痛みを感じないことも
となっています。日本創傷外科学HPより

特にⅢ度熱傷は「見た目が軽いのに、奥で深刻に進行している」ことが多く、自己判断で放置すると感染や壊死につながる危険があります。
実際の事例
⚫︎こたつで寝てしまった70代男性
翌朝、足の指から血が出ていて火傷に気がついた。
左足の3本と右足の1本に低音やけどの診断が下り
左足の2本は切断、左足のもう1本は皮膚移植をするほどの重症であった。
(医療機関ネットワーク、受診年月:平成 26 年 12 月、70 歳代・男性、要入院)

⚫︎カイロ+電気毛布を併用した70代女性
夜、腰にカイロを貼り、電気毛布を付けてタイマーにせずに眠った。
翌朝カイロを剥がすと痛痒さがあったので皮膚科を受診する。
表皮剥離が見られ、「深部熱傷」と診断されて長期治療が必要になった。
(医療機関ネットワーク、受付年月:平成 26 年4月、70 歳代・女性、要通院)
ポイントは
どちらも「心地よい温もり」が一晩で命に関わる事態に直結している点です。
家庭・介護現場でできる予防法
介護家庭での低温やけど予防には次のような工夫が有効です。
湯たんぽ・電気あんか
- タオルで包み、直接肌に当てない
- 就寝時は布団から出すか、体から離して使う
電気毛布・こたつ
- つけっぱなしで寝ない
- タイマー機能を活用
使い捨てカイロ
- 直接肌に貼らず衣服の上から
- 同じ部位に長時間貼らない
低温やけどをしてしまったときの処置
低温やけどを負った場合は、
次の応急処置を行いましょう。
- 流水で10〜30分冷やす
服を着ている場合はそのまま服の上からでも大丈夫 - 水ぶくれは潰さない
潰してしまうとそこから雑菌が入って症状が重くなる可能性がある - 破れても皮膚を剥がさない
- 速やかに皮膚科や外科を受診
ちょっと様子を見てから…では手遅れになる場合があります
低温やけどは表面より奥の損傷が重いので、軽症に見えても必ず病院で診てもらうことが大切です。
低温やけどを起こしにくい湯たんぽ
まとめ:低温やけどは「冬の見えない危険」
低温やけどとは、44℃前後の温度でも長時間触れれば重症化する恐ろしいやけどです。
特に高齢になると皮膚が薄く脆いので、介護家庭では「心地よい温もり」が一晩で水ぶくれや壊死につながり、命に関わる場合もあります。
危険性やリスクをわかっていれば予防できるので
- 何度くらいで起こるか を理解し
- 日常的に皮膚を観察 し
- 異変があればすぐに処置・受診
この3つを徹底すればご自身や、大切な人の低温やけどを防げます。