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介護は突然やってくる!? 介護状態になる前に心の準備をしておこう

fuwafuwaunako

みなさんは家族が介護状態になった時、何をしたらいいか分かりますか?

介護は突然やってくる事もありますので事前の準備が大切です。例えば

Aさん:父が心筋梗塞で倒れて病院に運ばれたと思ったら、麻痺が残って
これまでと生活が変わってしまい何から手をつけていいのか本当に困ったよ。
時間的な負担もあるし下調べしておくべきだったな。

Bさん:母が転倒して骨を折ってしまったけど、前もって相談できる場所を見つけておいたから慌てなくて済んだわ。

と、お二人の心の負担は随分と違って見えます。

今回は、「これから始まるかもしれない介護の不安」を正面から捉えた上で、安心して暮らしたい。

このようなお悩みを解決できる内容となっております。

準備には正しい知識が必要


まだ始まっていない介護に対する不安を取り除くには
どこに相談するかと介護保険制度の概要だけ掴んでいれば準備は完了です。
難しい制度や決まりを覚える必要はありません。
保険屋さんで保険に入ったり、病気になったらお医者さんにかかるのと同じで
詳しく知らなくても、お任せできるプロがどこにいるのかを知っていればそれで大丈夫です。

介護のお困りごとの始まりは
なんでもここに行けば相談に乗ってくれます。

地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、
高齢者が困ったときに、介護の相談がワンストップでできる場所です。

  • 「一人でお風呂に入れなくなった」
  • 「家族だけでは介護が大変」
  • 「介護サービスを使いたいけど、どうすればいい?」
  • 「最近認知症が進んできて…もう少しで介助者の私が手を挙げてしまいそう」

こんな時に、どうしたらいいかを一緒に考えてくれます。(全国相談料無料)
必要なサービス(ホームヘルパー、デイサービスなど)を紹介したり、手続きのお手伝いもしてくれます。
高齢者とその家族を支える「介護の総合相談窓口」で
「いろんな問題を、まずここに相談すれば大丈夫」という役割を持っています。

少しややこしいのは、この相談窓口である地域包括支援センターは各地で名前が色々あることです。
是非、今日ここで、ご自分のお住まいの地域と「地域包括支援センター」で検索してみてください。
そして最寄りの(一番行きやすそうな)地域包括支援センターをご自身の携帯の電話帳に登録まで済ませてください。
そうすれば、心のモヤモヤや不安が一段落小さくなります。
いざという時に慌てない自分のできあがです。

ここまで出来たら9割達成ですが制度も少しかじっておきましょう。

介護制度の概要

介護制度とは?

詳しく知る必要はありません。
ものすごく簡単に言うと
年をとって体が弱くなり、生活に支援が必要になった人を、社会全体で支える国の仕組みです。こうした状態になったとき、介護保険制度を使って、
ホームヘルパーの訪問やデイサービス、施設での介護を受けられます。

利用者が支払う費用は一部だけで、残りは国や自治体、みんな(40歳以上)が払う保険料でまかなわれます。
つまり、
高齢者と家族の負担を減らし、自立した生活を支えるための仕組みが介護制度です。

介護認定申請(利用までの流れ)

介護を受けるためには介護が必要な状態である証明をしなければなりません。
それが介護認定です。

介護認定とは、
「どれくらい介護が必要か」を専門家が調べて決めることです。

高齢者が「歩くのがつらい」「食事やトイレが一人でできない」など困ったとき、
まず市区町村(地域包括支援センターでOK)に申し込みをします。
すると、専門の調査員が家に来て、生活の様子や体の状態をチェックします。
また、かかりつけの医師にも意見をもらいます。

そのあと専門家たちが集まって会議を開き、
「どれくらい介護や支援が必要か」を決めます。

この結果によって、

  • どんな介護サービスが使えるか
  • どれくらい費用の支援を受けられるか
    が決まります。

つまり、
介護認定は、必要な支援を正しく受けるためのスタート地点です。

介護保険の費用の目安

介護保険を使うときの費用

介護サービスを使うときは、本当はたくさんのお金がかかりますが、介護保険を使うとかかった費用の1〜3割だけを払えばよくなります。

【負担する割合】

  • 所得が少ない人 → 1割負担
  • 普通の収入の人 → 2割負担
  • 収入が多い人 → 3割負担

例えば、
10万円かかる介護サービスなら、1割負担の人は1万円だけ払えばOKです。

毎月の費用目安は?

要介護度によって上限が決まっています。
これは上限ですので、この中で収まるようにケアマネージャーと話し合って決めていきます。

【目安】

  • 要支援1(軽い支援が必要) → 月5,000円くらい
  • 要介護1(少し介護が必要) → 月17,000円くらい
  • 要介護5(重い介護が必要) → 月36,000円くらい

※これは1割負担の人の場合です。

お金がかかりすぎたらどうなる?

どうしても使いたいサービスを削れなくて、今月は使いすぎでしまった。こんな時でも
心配しなくて大丈夫です。
介護サービスの自己負担が高くなりすぎたら、助成金などで国がサポートしてくれます。

【助成制度】

📌 高額介護サービス費制度→ 月の負担が上限を超えたら、超えた分が戻る!

📌 高額医療・介護合算療養費制度→ 医療+介護のお金をまとめて計算し、限度を超えたら戻る!

📌 福祉用具・住宅改修支援→ 介護ベッドや手すりの設置も一部お金が出る!

在宅介護と施設介護の違い

🏠在宅介護の特徴

【どんな介護?】
家に住みながら、家族やヘルパーさんに手伝ってもらう介護

【メリット】

  • 住み慣れた家で安心して暮らせる
  • 家族と一緒に過ごせる
  • 介護サービスを組み合わせて使える(デイサービス、訪問介護など)

【デメリット】

  • 家族の負担が大きくなりやすい
  • 家のバリアフリー改修などにお金がかかることもある

🏢施設介護の特徴

【どんな介護?】
介護を専門とする施設に入って、24時間体制で介護を受ける

【メリット】

  • 専門スタッフがいて安心できる
  • 夜間も見守りがあり、医療ケアも受けやすい
  • 家族の負担が少なくなる

【デメリット】

  • 費用が高くなることがある
  • 家族と自由に会える時間が限られることもある
  • 新しい環境に慣れるまで時間がかかることも

介護施設の情報収集

どのような施設があるのか知りたくなったら、厚生労働省が提供する介護サービス情報公表システムというものがあります
簡単に言うと、介護施設やサービスを探すときの「公式情報サイト」みたいなものです

介護サービス情報公表システムとは

全国の介護施設や介護サービス事業所の情報を、誰でもインターネットで見ることができるしくみです。

【できること】

✅ 施設やサービスの種類を調べられる
✅ 住所や連絡先がわかる
✅ サービスの内容(どんな介護が受けられるか)をチェックできる
✅ 職員の人数や、建物の設備(個室があるか、バリアフリーかなど)がわかる
✅ 料金(自己負担額)の目安も見られる

【使う場面】

  • どの介護施設に入るかを家族で考えるとき
  • デイサービス(通所介護)を選びたいとき
  • 近くにどんな介護サービスがあるか探したいとき
  • 信頼できる施設かどうか、比較・チェックしたいとき

所得が少ない人へのサポート

介護保険の【負担限度額認定証】とは?


介護施設(特別養護老人ホームなど)を使うとき、
食費と居住費を安くしてもらえる証明書です。

普通は、施設に入ると
食事代や居室の利用料(家賃みたいなもの)が別でかかります。
でも、負担限度額認定証があると、国が決めた上限額だけを払えばいいようになります。

【認定される人】

  • 住民税が非課税の人(所得が少ない人)
  • 預貯金などが一定額以下(例:単身なら1,000万円以下)

※詳しい金額や条件は市区町村で確認が必要!

【どれくらい安くなる?】(一例)

項目普通認定証あり
食費(1日)約1,500円300円~1,400円くらい
居住費(1日・多床室)約800円370円くらい

→ 大幅に負担が軽くなる!

おむつなどの補助制度について

【どんな制度?】
介護が必要で、おむつ代がかかる高齢者に対して、
市区町村が費用を一部助成してくれる制度です。

【対象になる人】

  • 介護保険の要介護認定を受けている人
  • 住民税非課税世帯の人
  • 在宅(家で暮らしている)で介護を受けている人
    ※市区町村によって細かい条件が違います

【支給のされ方】

  • おむつ購入費をあとから助成金として支給
  • または専用のおむつセットを支給してくれる自治体もあり

【支給金額の目安】

  • 月3,000円~10,000円くらい
    (地域や条件によって差があります)

どちらも「所得が少ない」「介護が必要」な人をサポートするための制度です。
✅ 申請は自分から市区町村に出さないと受けられないので注意してください✅

家族で話し合う

まだ介護状態でないのにこの話はかなりハードルが高いかもしれませんが
出来ればご両親などご本人様のも交えて、将来の介護の話ができると理想ですね。
突然介護の話をしなくても何気ない会話を増やすところから入っていきましょう。
少しづつお金の話や、終の住処の話をしなくてはいけない時が来るかもしれません。

他にもご本人様以外で、緊急時の延命処置の有無など、重たい決断の最終決定権を家族の中の一人に絞ることが後々必要になるという心構えも必要になってきます。

まとめ

  1. まず初めに相談できるところがどこかを知っておく
  2. 地域包括支援センターの電話番号を登録する
  3. 保険制度の概要をつかむ
  4. 施設の情報収集の方法がわかる
  5. 補助金や助成金も使ってどれくらい費用がかかるのかシュミレーションする
  6. 家族で話し合いをする

介護が始まる前も、始まってからも使える情報ですので

ブックマークして活用してくださいね

みなさんの施設選びが納得いくものになりますように。

ABOUT ME
三角 丸子
三角 丸子
介護のお困り助けたい
子供ひとり、親3人。
銀座のクラブホステス、栄養士を経て介護士に転身。
現場「介護士」と、入居のお手伝いをする「生活相談員」での経験を活かし
これから入居を考えるご家族様の目線に立った情報を発信します。
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