【ヒートショックとは?】高齢者を守るための防ぐ方法・応急処置・生活習慣の工夫

冬場は「せっかくの暖かいお風呂」が思わぬリスクをはらんでいます。
それが ヒートショック。 温度が急に変わることで体が順応しきれない状態です。
厚生労働省や消費者庁のデータでは、
冬場の入浴中の事故死は交通事故死の5~6倍とも言われています。
特に高齢者や一人暮らしの方にとっては大きなリスクです。
特に12〜2月はリスクが急増し、寒い冬は命に関わる事故につながりやすい季節です。
この記事では、
- ヒートショックとは何か
- 実際にどのくらい危険なのか
- 防ぐ方法や日常生活でできる対策
- 万が一の応急処置
をわかりやすく解説します。
ヒートショックとは?
急激な温度変化が血圧を揺さぶる
ヒートショックとは、
部屋の温度差によって血圧が急激に上下することで起こる健康被害のことです。
リビングとトイレ、浴室など部屋間の温度差を放っておくと思わぬリスクにつながります。

激しい温度差の中に身を置いている時、血管は
急に収縮して血圧が上昇したり、拡張して血圧が低下したりしています。
短時間での血圧の乱高下は、心臓や脳に大きな負担をかけます。
特に高齢者は血管の調整機能が低下しているため、
若い世代よりもはるかにリスクが高いのです。
主な症状
⚫︎めまい、立ちくらみ
⚫︎動悸や胸の痛み
⚫︎意識障害、失神
⚫︎心筋梗塞や脳梗塞につながることも
一人暮らし高齢者が特に危険な理由
- 倒れても 誰も気づかない
- 浴槽で意識を失えば 溺水のリスク
- 発見が遅れることで 救命率が低下
介護家庭や同居家族がいる場合でも「ちょっと目を離した隙に…」というケースは珍しくありません。一人暮らしの高齢者の場合はさらに危険性が高まります。
ヒートショックを防ぐ方法(家庭でできる対策)
浴室・脱衣所・トイレの温度差を減らす
⚫︎暖房機器を付ければ確実に温度を調整できます。
壁掛けタイプや、コンパクトなものもあります。
⚫︎浴室全体が冷えている時は、浴槽の蓋を外すなどして、シャワーで浴室を温める方法が手軽で効果的。
また、入浴前にはシャワーでかけ湯を行い、
急激な血圧変化を防ぎましょう。

⚫︎窓やドアの断熱を強化する
湯船のお湯は41℃以下、長湯は避ける
38〜40℃が理想です。
長湯で脱水や血圧低下のリスクもあるので10分以内を目安にすると良いでしょう。
浴槽から、急に立ち上がるのも血圧の乱高下の原因になります。

食べた直後、服薬後すぐの入浴は控える
食事の直後や服薬後、飲酒後は血圧が大きく変動するので危険といわれています。
入浴前にひと声かける、誰かがそばにいる状態で入浴する
家族がいる場合は、これからお風呂に入ることを伝えるだけでも「お風呂入るならヒーターを入れてあげましょう」とか
「今日はいつもより長く入っているな」などと気にかけてくれるものです。
万が一の時にも早期発見につながります。
特に注意したい「お酒」とヒートショック
冬場はお酒で体を温めてから入浴する方もいると思いますが、これは非常に危険です。
高齢でなくても、お酒を飲むとお風呂に入りたい人や、お風呂で汗をかいてお酒を抜くという方もおられるようです。
実際に、ジャーナリストの葉石かおりさんの
ヒートショックになった時の様子が日本経済新聞の「NIKKEI STYLE」に掲載されています。
異変を感じたのは湯船に漬かって5分ほどしてから。頭がカーッと熱くなった後、全身が心臓になったかのような激しい動悸(どうき)が起こった。そして慌てて湯船から出ようとして急に立ち上がった途端、今度はめまいに襲われた。水を飲み、しばらく脱衣所でうずくまっていたら、症状はおさまったが、あの時は本当に「私の人生はこれで終わりだ」と思った。俗に言う「ヒートショック」というやつだ。
⚫︎アルコールは血管を拡張させ血圧を下げます
⚫︎体温が奪われやすくなり、失神リスクが上昇します
⚫︎判断力が鈍り、浴槽から出られなくなることも
「飲酒後はお風呂に入らない」これだけでもヒートショックを防げるかもしれません。
ヒートショックが疑われるときの応急処置
本人が感じた場合
- めまいや動悸を感じたら 急に立ち上がらずに、浴槽から出て休む
- 無理をせず、体を温かい場所で横になる
家族や介護者が発見した場合
- 意識があるか確認
- 反応がない場合はすぐに119番通報
- 浴槽に沈んでいる場合は栓を抜き、顔が水に浸からないように注意
- 心肺停止なら心肺蘇生を開始
応急処置と同時に、必ず医療機関へ搬送することが必要です。
家庭でできる見守りと工夫
⚫︎入浴時には気にかける
これが一番手軽です
⚫︎一人暮らしや、日中一人になる高齢者の場合は見守りサービスやセンサーを活用する
浴室に緊急通報ボタンを設置する自治体もあるのでご自身の自治体でも確認

介護の現場でも「浴室が一番危険」と言われるほど。見守りと環境整備は必須です。
脱衣所のおすすめヒーター2選
ここでは、おすすめ商品を2つご紹介します。
どちらも「脱衣所やトイレで使える小型暖房機」ですが、特徴が少し違います。
スリーアップ ミニパネルヒーター
- コンパクトサイズで
トイレや狭い脱衣所にピッタリ - 床置き、壁掛けの2way
- 転倒時自動オフ機能付きで安心
- 値段も手頃で、サブ暖房として導入しやすい
「ちょっとした空間をすぐに温めたい」
「安全性を重視したい」という方におすすめ。


高須産業(TSK) 涼風暖房機 SDG-1200GSM
- 壁掛け設置型 なので床の邪魔にならない
- 冬は暖房、夏は送風で使える1台2役
- 国内メーカー製で信頼性が高い
- 人感センサー付き
「本格的に脱衣所を快適にしたい」「年間を通じて使えるものがいい」という方におすすめ。


どちらも ヒートショック対策の強い味方。
ご家庭のスペースやご予算に合わせて選んでいただければ、冬の寒さ対策も安心です。
脱衣所・トイレ用暖房機 比較表
特徴 | スリーアップ ミニパネルヒーター | 高須産業 涼風暖房機 SDG-1200GSM |
---|---|---|
設置方法 | 床置き/壁掛け可能 | 壁掛け専用 |
サイズ感 | 超コンパクト、狭い空間に◎ | やや大きめ、本格的に設置 |
安全性 | 転倒時自動オフ、静音、無臭 | 国内メーカー製、安心設計 |
機能 | 暖房のみ | 暖房+送風(1台2役) |
デザイン | シンプル&小型 | 清潔感のあるホワイトデザイン |
価格帯 | 手ごろで導入しやすい | やや高めだが多機能 |
向いている人 | 「とにかく小さくて安全」派 | 「年間通じてしっかり快適」派 |
手軽に導入して
「ちょっと暖めたい」なら スリーアップ
脱衣所やトイレを
「しっかり快適空間にしたい」なら 高須産業
どちらも 高齢者のヒートショック対策 に役立つアイテムです。ぜひご家族と『うちの脱衣所にも設置できるかな?』と話してみてください。
まとめ:冬のお風呂は「命を守る工夫」が必要
ヒートショックとは、誰にでも起こりうる危険ですが、特に高齢者や一人暮らしの方にとっては致命的な事故につながります。
- 脱衣所や浴室を温める
- 湯温を下げ、入浴時間を短くする
- お酒を飲んだ後は絶対に入らない
- 異変を感じたらすぐに休む、周囲は応急処置を行う
小さな習慣の積み重ねが、大切な命を守る最大の「防ぐ方法」です。